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「新しい事に挑戦しよう」

副理事長、組織・共済事業委員長、札幌支部長 板倉  清
株式会社アイテックサプライ代表取締役社長

 人間は自分は安全でいたいという本能で何事も安全な方がいいと願っています。危険なことは避けたいのです。けれども、この人生には100%安全なんてあり得ません。お天気だって正確に予想することは難しいのです。よほど安定した気圧配置でもない限り、絶対に晴れるとは断定できません。一転して大雨が降りだしたり、予測していなかった事態になることもあります。
 私達の人生も同じではないでしょうか。思ってもいなかったアクシデントに遭遇することがよくあります。先のことは誰にもよめないし、わかりません。だからといって先のことをむやみに煩労する必要はないと思います。臆病な取越し苦労は何の役にも立たないからです。それでも私達は変化を恐れます。新しいことをして失敗したくないからです。
 でも淀んだ水は腐ります。人間も停滞した人はやがて腐ります。マンネリというのは停滞した状態のことです。マンネリから脱皮する方法を考えるべきです。
 それは新しい状況を意識的につくりだすことです。いつもより一時間早く起き、そして空いた時間を何かに向けるのです。読書したり散歩したりすると今までと違った新しい視界が開けてきます。とにかく自分の環境やライフスタイルをできるだけ変化させる努力が必要なのです。そのようにして柔軟な感受性を磨きだすのです。柔軟性のある人は精神的にも安定し、スランプに陥ることはありません。そういう人は常に新鮮な刺激を創り出しているからです。淀んだ水は腐るの言葉を肝に銘じたいものです。

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