第28回北海道情報・印刷文化典十勝大会を終えて
第28回北海道情報・印刷文化典十勝大会実行委員長 角  鎮夫
東洋印刷株式会社代表取締役
主管本部長 本田 公一
勇昇印刷有限会社代表取締役
 全道の同業の皆様、関連業者の皆様、業界発展にご尽力いただいている行政、経済諸団体の皆様のお蔭をもちまして、第28回北海道情報・印刷文化典十勝大会を盛会裡に終えることができました。誠にありがとうございます。
 十勝大会開催が決定して3年間という準備期間の中で、私達は大会テーマを「印刷産業が切り開く地域情報・地域文化」として計画を進め本番に臨みましたが、それに見合った成果と感動を与えたことができたか、いささか不安です。
 さて、主管する私達には、もう一つ重要なテーマがありました。それはこの受注減、原材料高の当今、貴重な時間を割いて大会に参加いただく同業者、関連業者の皆様に対する「おもてなしの心」―いかに帯広・十勝を楽しんでいただくか―ということでした。
 この「地域情報・地域文化」と、「おもてなしの心」をどう結びつけるのかを考えた結果が、記念パーティーでの帯広・十勝の食材を中心とした「十勝の食文化」=グルメ路線=と、ばんえい競馬(馬文化・北海道遺産)体験=ギャンブル路線=という二つの企画でした。
 「食文化」では、食材を事前にチェックするために試食会を敢行するなどして準備を進め、皆様には十勝の新鮮な料理等を十分味わっていただけたものと思っております。
 ばんえい競馬体験では、楽しさを倍増させるために「第28回北海道情報・印刷文化典十勝大会特別」を登場させました。企画当初は記念パーティーでアルコールの入った皆様を、ばんえい競馬場までスムーズに移動していただけるにはどうしたらよいのか、馬券の買い方を知っているのだろうか…等、不安材料がいっぱいでもありました。
 結果としては万々歳です。記念パーティーで、ばんえい競馬の楽しみ方について予行学習をしていただいた効果があったのか、本番では高額(?)的中者が続出し、エンターテイメントとしてのばんえい競馬を存分に楽しんでいただけたと自負しております。
 本大会の準備や運営を通して感じたことは、十勝支部の組合員同志の団結と連帯の絆が深まったこと、このことが最大の収穫だったと確信しています。
 しかし、喜んでばかりはいられません。私たちを取り巻く経営環境は依然として厳しい状況にあります。本大会で水上光啓全印工連会長より、北京オリンピック開会式は私達業界大会の前夜祭であった、というサジェストから始まり、業態変革2008計画について分りやすくご指南いただきました。重要なのはこの計画書を単なる“ツン読”に終わらせず、自社の経営実態と摺り合わせながら精読し、エンドレスに業態変革を推し進めていくことを再確認した大会でもあったのではないでしょうか。
 大会に関わったすべての方々に感謝する一方、経営者の強い思いをもって厳しい時代にチャレンジし、3年後、オホーツク大会で元気に再会しようではありませんか。

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