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「レラカムイ北海道」の挑戦

常任理事・札幌副支部長 木戸 武明
株式会社カワサキ特殊印刷代表取締役社長

 昨年は北海道日本ハムファイターズが2年連続パリーグ優勝そして紙吹雪が舞う中の盛大なパレードまたコンサドーレ札幌のJ2優勝、念願のJ1昇格と私達道民にとって大変喜ばしい出来事があり私達に感動を与えてくれました。
 考えてみれば、プロ野球チームもプロサッカーチームも少し前の北海道では考えられなかったことでした。今ではファイターズ通りやコンサドーレ通りなどが出来、地域にも支援されるようになってきました。
 北海道にもスポーツを見る楽しみが定着してきたと思います。
 そこで、昨年、北海道日本ハムファイターズ、コンサドーレ札幌に続けとばかり北海道初のプロバスケットボールチーム「レラカムイ北海道」が国内トップリーグ「日本バスケットボールリーグ」(JBL)に参入しました。
 運営会社は「ファンタジア・エンタテイメント」で代表は水沢佳寿子社長です。
 水沢社長は多彩な経歴を持っています。フリーアナウンサー、全国約70カ所の育児支援事業、コンサドーレ札幌の運営にも携りました。バスケットボールチームの運営は知人から誘われたのがきっかけで、「バスケットならサイズ的にコンパクト。室内で観客と一体になれる。また道内のバスケット愛好者は約34,000人で、神奈川県についで全国2位であり、体育館があれば天候に左右されない」とバスケットの可能性にかけてファンタジア・エンタテイメントを設立しました。
 皆さんもご存知の通り、JBLのチームは日立、東芝、トヨタ自動車、オーエスジー、アイシン、三菱電機、パナソニックと日本を代表する超有力企業の名前ばかり、ある意味資金が潤沢なチームがひしめき合っている中で「レラカムイ北海道」が挑戦するのです。
 レラカムイの公式戦を見に行くとバスケット経験が数十年前なのに、目の前のプレーに体が反応してしまう。そしてレラカムイの2m前後の選手たちのスピード溢れる好プレーに自然と拍手をし声援を送っています。最近では観客の皆さんの応援も一体感が出てきてホームゲームらしく選手の皆さんを元気づけています。
 観客の中に中学校バスケ部員、ミニバスケ少年団の部員達が多くいるのが目立ちます。部員達はすでにレラカムイの選手を自分達が目指す目標として見ているように感じました。
 私の見に行った試合は負け試合が多い、でも最初から横綱でなくてもいい、弱いチームが強くなるのが楽しいと思います。北海道には日本ハムやコンサドーレ札幌の成功例があります。
 辛抱強く地域との密着に力をいれていけば成功すると思います。
 水沢社長はバスケットで「北海道を元気にしたい、このチームを子供から大人まで楽しめる北海道の宝、財産にしたい」とスポーツの可能性にかけている。
 そんな水沢社長にも応援したいと思います。
 今シーズンもまだ3月まで公式戦があります。是非、試合会場に足を運びレラカムイ北海道に声援を送ってください。

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