日印産連「印刷産業のイメージ調査」結果
身近で重要な産業
 (社)日本印刷産業連合会は、2007年印刷文化典事業の一環として、一般生活者と学生を対象に「印刷産業のイメージ調査」を実施した。
 調査によると、身近で社会的に重要と認識する人が多かった一方、先進性や学生の就職先人気度は低かった。

 調査は、世間一般の「印刷業界」に対するイメージを合理的な手法で集計し、分析することで、「印刷産業の周知ピーアール」に活かすことを目的に実施された。業界に対するポジティブ、ネガティブの評価を客観的に把握し、一般への効果的なアプローチの方法を見出すことを目的とした。
 対象は一般生活者と就職活動中の学生計600人で、インターネットを使用した定量調査から導き出した。
 その結果、印刷業への「興味度」は「非常に興味がある」「やや興味がある」は一般が34%、学生が33%であった。また、「あまり興味がない」「全く興味がない」は一般が38%、学生が39%であった。
 また、「身近さ」については「非常に身近」「やや身近」は一般が60%、学生が55%であった。「重要度」については「非常に重要」「やや重要」は一般が87%、学生が84%であった。興味の対象としては低いが、身近なメディアとして重要とする認識が高い結果となった。
 「先進性」については「非常に先進的」「やや先進的」が一般で35%、学生で29%となり、デジタル化が進展し、情報産業の一翼を担う印刷産業との認識の差が見られた。
 「将来性」については低い結果となり、「技術力」は高いと評価する人が多かった。
 学生のアンケートで、「就職先として興味がある業界」(第1〜第3志望計)は、「情報処理・ソフトウェア」が26%、「マスコミ・広告代理店」が21%、「通信」が21%と情報産業といわれる産業の人員が高かった。情報産業の一翼を担う「印刷産業」は8%と設問で挙げた24業界中16番目であった。

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