'07北海道情報・印刷産業展が盛大に開催
59社192小間が出展、来場者5,600人
 北海道印刷工業組合と関連6団体で構成する北海道情報・印刷産業展実行委員会が主催する'07北海道情報・印刷産業展が9月6日から8日までの3日間、札幌市白石区のアクセスサッポロで59社192小間の出展で盛大に開催され、設備導入、情報交換の場としてユーザーはじめ関係者から高い評価を得て、会期中5,600人の来場者で賑わった。
 また、6・7日に開催した4つの公式セミナーは、満員の盛況であった。

来賓・主催者によるテープカット
 '07北海道情報・印刷産業展は、北海道印刷工業組合、北海道グラフィックコミュニケーションズ工業組合、北海道製本工業組合、北海道フォーム印刷工業会、日本グラフィックサービス工業会北海道支部、北海道紙器段ボール箱工業組合、北海道印刷機材販売業者懇話会の7団体で構成する北海道情報・印刷産業展実行委員会の主催、経済産業省北海道経済産業局、北海道、札幌市の後援を得て、9月6日から8日までの3日間、札幌市白石区のアクセスサッポロを会場に開催され、会期中5,600人の来場者で賑わった。
 同展は、21世紀の情報化時代を見据えて、IT時代に対応するために開催され、北海道の印刷関連業者に的確な情報を提供するため、プリプレス、プレス、ポストプレスに加えて各種ソリューションまでの全工程にわたる最新機材が出展された。
 プリプレスでは、各種DTP編集支援ソフト、ワークフローやCTP関連製品、印刷機関係ではB2対応の菊半裁四色機、製本関係では折機や丁合機などが展示された。
 展示会初日の6日午前9時30分から、来賓・出展者などが出席して開会式が開催された。

 最初に岡部康彦実行委員会会長(北海道印刷工業組合理事長)が、来賓に対して臨席のお礼、機器・資材メーカー並びに北海道印刷機材販売業者懇話会会員に対して出展と協力のお礼をそれぞれ述べた後、「我々印刷産業を取り巻く環境は、国際化・高度情報化・少子高齢化・成熟化という4つの潮流の影響を受け大きく変化してきた。従来の印刷物製造というハードビジネスに加え、情報加工やサービス提供を行うソフトビジネス
多数の出展者が参加した開会式
を領域とする情報価値創造産業へと変容、変革することが必要となってきた。その意味においてこの産業展がいろいろなヒントを発信する絶好の機会だと自負している。今年は従来の金・土・日の開催日を木・金・土とし、少しでも多くの方に来場してもらおうと変更した。また初めての企画として望まれる印刷・関連企業になるためにをテーマとした4つの公式セミナーを開催して新たな情報発信を行う」とあいさつが述べられた。
 次に、来賓紹介が行われた後、3人の来賓から祝辞を述べられた。
 深野経済産業省北海道経済産業局長(森本英雄地域経済部長代読)は、「印刷技術だけに限らず情報技術も含めて日々新しい技術が取り入れられ、それをユーザーの方に使ってもらう場所として、こうした展示会が開催され、それが業界の活性化、イメージの向上にいろいろな形で貢献されていると認識している。経済成長の牽引役としてそうした新しい技術ともう一つのものづくりということの両方を国としても掲げている。コンテンツ産業(情報産業)は、わが国が今後成長していく上での知的財産の一つとして発信していくことが必要で、皆様の業界は、情報価値創造産業としての発展を目指している。来年は北海道で地球環境をテーマとしたサミットが開かれる。そうした場を含めさまざまな形で北海道からの発信を続けさらなる発展の礎としてほしい」と述べた。
多くの来場者で賑わう会場
 高橋北海道知事(窪田毅商工局長代読)は、「本州方面では自動車産業やその関連で好景気の話が聞こえて来るが、まだ北海道は乗り遅れている。 北海道としてはものづくり産業が北海道経済を支える基盤であるので力を入れていかなければならない。印刷業は道内で年間1,700億円の生産額を上げている。これは北海道で生産される自動車産業とほぼ同額である。これからも伸びる分野と思っている。中国でさまざまな企業に訪問していろいろなパンフレットを見せてもらったが印刷レベルは日本の技術に到底及ばない。しかし、何年か前に中国の関係者からもらった資料から見ると格段によくなっているのは間違いない。今後アジアの企業がどんどん成長して国際化の波に飲まれてはいけない。そうした中で最新の技術や内容を紹介できる展示会が開催されることは新しい芽を出して行くことに役立つと思う」と述べた。
 上田札幌市長(國崎清工業振興担当課長代読)は、「高度情報化が進み、経営環境の変化が著しい現在において、情報産業と製造業を兼備した情報価値創造産業として発展を標榜され、北海道情報・印刷産業展を毎年開催し積極的な情報発信が行われていることに敬意を表する。現在の全国的な景気拡大を牽引しているのは他の産業への波及効果が大きい製造業であるといわれている。札幌市においても印刷業をはじめとする製造業の支援に取り組み、元気な街札幌に邁進しているところである。今年度からものづくり活性化支援事業を実施している。市内中小製造業者、企業グループ、組合などが取り組む製品開発、既製品改良、ネットワーク推進、人材育成確保に関する事業を対象として経費の一部を補助し、市内製造業の競争力及び成長性を高め地域経済の活性化に寄与することを目的としている。本市の製造業において印刷業は年間1,000億円以上の出荷額をほこり関連業種も多く波及効果の高い主要産業の一つである。今後も本市を支える基幹産業の担い手として活躍をお願いする」と述べた。
2007優秀印刷作品展
 つづいて、祝電披露が行われ、テープカットに移り、来賓の森本英雄道経産局地域経済部長、窪田毅道商工局長、國崎清札幌市工業振興担当課長、岡部康彦実行委員会会長、西山恒夫実行委員長(北海道印刷工業組合副理事長)の5人によりテープカットが行われ開幕した。
 また、同展において「2007優秀印刷作品展」が開催され、第8回北のペーパーデザインコンテスト入選作品が展示された。
 さらに、6日・7日には望まれる印刷・関連企業になるためにをテーマとして4つの公式セミナーが開催され、多数の受講者で溢れ盛況であった。

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