全国青年印刷人協議会・PRINT NEXT開催

 全国青年印刷人協議会・2007PRINT NEXTが、1月27日宮崎県宮崎市内のシーガイア「ワールドコンベンションセンターサミット」で開催され、北海道工組からは4名で参加しました。
 この「PRINT NEXT」というイベントは、前回まで「PRINT4」という名称で開催されていた、「全日本印刷工業組合連合会全国青年印刷人協議会(全青協)」と「全国印刷緑友会」、「日本グラフィックサービス工業会・スペース21」、「日本青年会議所メディア印刷部会」の印刷業界を代表する各青年部組織が主催する全国大会で、今回から「日本複写産業協同組合青年部」が加わり計5団体と拡大して開催され、年を重ねるごとに規模が大きくなっているイベントです。
 まず、我々全青協が主管して行った「色のユニバーサルデザインセミナー」を主催者側として準備する段階から始めました。
 全青協では、この「色のユニバーサルデザイン」という事業を来年度も継続して行うことを取り決めており、更なる普及を目指し「色のユニバーサルデザインコンペ」を計画しています。
 セミナーでは昨年度、札幌で開催した「青年印刷人フォーラム −色のユニバーサルデザインセミナー−」の拡大判としてCAN、東洋インキに加え、ユニバーサルフォントを開発・販売しているイワタと、カラーユニバーサルモニターを開発・販売してるナナオが加わり、非常に充実したセミナーでした。
 引き続き、テーブルディスカッションが行われ、このコンペを実施するための具体的なスキームについて各テーブルにおいて議論を交わしました。
 「色のユニバーサルデザインコンペ」については、今後、わたくし青年部委員長ならびに工組事務局、各支部青年部委員より開催要領の説明を行う計画でいますので、よろしくお願いいたします。
 セミナー後に行われた基調講演会では、Web3Dコンテンツで世界オンリーワン技術を保有している株式会社ヤッパ代表取締役社長伊藤正裕氏を講師に迎え、「夢を実現させる方法」と題して講演を行っていただきました。
 講演の前半は、オンリーワン技術の紹介をしていただきました。代表的な事例でいうと、自動車メーカーのホームページで車の画像をマウスを使って動かし上下左右、あらゆる角度からその車の状態や色を確認できるというWeb3D技術です。
 このスキルは、立体を構成する頂点と頂点の移動計算を利用しているものでいかなる環境でも立体画像を今までにない速度で描画できるものです。車だけにとどまらず他にも、JAL「クラスJシート」、バーチャルモデルハウス等、世界200社の企業に採用されているそうです。
 講演の後半は、伊藤社長の哲学についてお話していただきました。あくまで個人的な見解として話していましたが、印象的だったのは「根拠のない自信をもつこと」「明確なビジョンの策定と敵を見つけること」です。
 また、「常識にとらわれない吸収力を持つこと」とも言われていました。
 固定概念にとらわれない、感覚がある反面「根・勘・運を大切にし、どれも必要であること」とも語られており、「お客様にとってなくてはならない存在になっているか?」と、常にお客様・社会に貢献する意識を持って仕事に取り組み、企業の存在意義を高めていくという話をしていました。
 青年だけでなく、会場にいる全員が賛同した証拠に最後に大きな拍手とともに23歳の若き経営者の講演内容をその後の懇親会でも皆、熱く語り合っていました。

青年部委員長 岸  昌洋

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