'06北海道情報・印刷産業展が盛大に開催
61社216小間が出展、来場者6,600人
 北海道印刷工業組合と関連5団体で構成する北海道情報・印刷産業展実行委員会が主催する'06北海道情報・印刷産業展が9月1日から3日までの3日間、札幌市白石区のアクセスサッポロで61社216小間の出展で盛大に開催され、設備導入、情報交換の場としてユーザーはじめ関係者から高い評価を得て、会期中6,600人の来場者で賑わった。

 '06北海道情報・印刷産業展は、北海道印刷工業組合、北海道グラフィックコミュニケーションズ工業組合、北海道製本工業組合、北海道フォーム印刷工業会、日本グラフィックサービス工業会北海道支部、北海道紙器段ボール箱工業組合の6団体で構成する北海道情報・印刷産業展実行委員会の主催、資機材メーカーやディーラー36社で構成する北海道印刷機材販売業者懇話会の協力、さらに北海道経済産業局、北海道、札幌市の後援を得て、9月1日から3日までの3日間、札幌市白石区のアクセスサッポロを会場に開催され、会期中6,600人の来場者があった。
 同展は、21世紀の情報化時代を見据えて、IT新時代に対応するために開催され、北海道の印刷関連業者に的確な情報を提供するため、プリプレス、プレス、ポストプレスに加えて各種ソリューションまでの全工程にわたる最新機材が出品された。
 プリプレスでは、PDFやXMLに対応した各種DTP編集支援ソフト、さらにワークフローやCTP関連製品、印刷機関係ではB2対応の菊半裁機四色機やオンデマンド印刷機、製本関係では折機や丁合機などが展示された。
 初日の午前9時30分から、来賓・出展者などが出席して開会式が開催された。
 最初に、主催者を代表して岡部康彦実行委員会会長(北海道印刷工業組合理事長)が「印刷業界を取り巻く環境は国際化、高度情報化、少子高齢化、成熟化という大きな潮流の影響を受け変化してきた。印刷産業も従来の印刷物製造というハードビジネスに加え、情報加工やサービス提供を行うソフトビジネスを領域とする新しい形の情報価値創造産業へと変容しなければならない。そのためには最新の技術動向、情報を収集し体得することは大変重要であり、北海道情報・印刷産業展は道内印刷産業の将来を展望し、企業経営の価値を見出すのに十分期待に応えられるよう内容を充実している」とあいさつを述べた。
 次に、来賓紹介が行われた後、4人の来賓から祝辞が述べられた。
 深野弘行北海道経済産業局長(森本英雄地域経済部長代読)は「最新の機器、システムを一堂に集めて展示し実際に触れることのできるのは、ユーザーや業界関係者に最新技術を理解してもらうのに非常に有意義であり、この展示会が実り多いものになることを祈念する」と述べた。
 高橋はるみ北海道知事(内田幹秀商工局長代読)は、「最新の機械、技術を知るまたとない機会であり、展示会を契機に業界が目指す方向を見つめ直し、社業発展に取り組んでもらうことを期待している」と述べた。
 上田文雄札幌市長(國崎清工業振興担当課長代読)は、「印刷業は食品製造などと並ぶ主要産業で、札幌市の経済を支える基幹産業の担い手として活躍を期待している」と述べた。
 浅野健全日本印刷工業組合連合会長(武石三平専務理事代読)は、「さまざまなメディア、ソフト、ビジネスが多様化している。従来の印刷物製造業から新しい情報メディアを活用してお客様が必要とされるサービス・情報を提供して行きたい。今年10月の全日本印刷フォーラムやまぐち大会では第3ステージとして『新創業』をキーワードに掲げる。事業領域の拡大、場合によっては180度の転換も必要であり、第2、第3の創業という意味で『新創業』を業界あげて推進していく。そのためには新しい情報機器、印刷機が必要であり、この展示会が新しいビジネスチャンスをつかむきっかけになることを期待している」と述べた。
 つづいて、テープカットに移り、来賓の森本英雄道経産局地域経済部長、内田幹秀道商工局長、國崎清札幌市工業振興担当課長、武石三平全印工連専務理事、岡部康彦実行委員会会長、西山恒夫実行委員長(北海道印刷工業組合副理事長)の6人によるテープカットが行われ開幕した。
 また、同展において「2006優秀印刷作品展」が開催され、第7回北のペーパーデザインコンテスト入選作品が展示された。

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