'04北海道情報・印刷産業展が盛大に開催
59社219小間が出展、来場者6,900人
   北海道印刷工業組合と関連5団体で構成する北海道情報・印刷産業展実行委員会が主催する'04北海道情報・印刷産業展が9月3日から5日までの3日間、札幌市白石区のアクセスサッポロで59社219小間の出展で盛大に開催され、設備導入、技術情報交換の場としてユーザーはじめ関係者から高い評価を得て、会期中6,900人の来場者で賑わった。  

 '04北海道情報・印刷産業展は、北海道印刷工業組合、北海道グラフィックコミュニケーションズ工業組合、北海道製本工業組合、北海道フォーム印刷工業会、日本グラフィックサービス工業会北海道支部、北海道紙器段ボール箱工業組合の6団体で構成する北海道情報・印刷産業展実行委員会の主催、機器資材メーカーやディーラー等35社で構成する北海道印刷機材販売業者懇話会の協力、また北海道経済産業局、北海道、札幌市の後援を得て、9月3日から5日までの3日間アクセスサッポロを会場に開催された。
 同展は、IT時代に機敏に対応し、北海道の印刷関連業者に的確な情報を提供するためプリプレス、プレス、ポストプレスに加えて、各種ソリューションまでの全工程にわたる最新機材が出品された。プリプレス関係ではXMLやPDFに対応した各種DTP編集支援ソフト、印刷機関係ではB2対応や菊半裁、菊四裁の五色機・四色機、製本関係では折機や丁合機など、さらにワークフローやCTP関連製品などが展示された。
 会期初日の3日午前9時30分から来賓、出展者などが参加し開会式が行われた。
 最初に主催者を代表して岡部実行委員会会長が「5月にドイツでDrupa、7月に東京でJGASが開かれた。そして9月に北海道情報・印刷産業展となる。非常に完成度の高いソフト・ハードがたくさん出品されていると聞き、北海道の人間として期待を持っている。我々印刷産業は印刷物の製造はもちろんだが、情報加工やサービスを提供するという新しい形の情報価値創造産業へと変容しているところだ。各社が自分の特性を生かす機械を導入して、その中で仲間どうしコラボレーションを視野に入れたビジネス展開も必要になっており、そのための北海道情報・印刷産業展は最新の技術動向・情報を収集する大きなチャンスである」とあいさつした。
 次に来賓紹介が行われ、浅野欣司北海道経済産業局地域経済部次長、内田幹秀北海道経済部商工局長、谷口芳憲札幌市経済局産業振興部長、武石三平全日本印刷工業組合連合会専務理事から祝辞が述べられた。
 浅野道経産局次長は「既存企業の見直し、活性化に向け、ものづくり産業、地域ブランドの構築など北海道パワーアッププログラムに取り組んでおり、印刷産業も従来の位置づけが変わってきている。製造業から情報サービス、情報発信へと転換し大きく発展することを期待している」と述べた。
 内田道商工局長は「今年1月より全国に先駆け、道の発注する印刷物について最低基準価格制度を導入し、最低制限価格の設定の取組みを行っている。こうした最新の機器の活用によって新たな需要の開拓に期待している」と述べた。
 谷口札幌市産業振興部長は「札幌市での印刷産業の出荷額は、1位の食品産業に次ぐ産業である。札幌市の発展のためにも印刷産業の大いなる成長を期待する」と述べた。
 武石全印工連専務理事は、「北海道の経済情勢と同じように中小印刷業界も大変厳しい状況にある。紙に付加価値を付けて情報を提供してきたが、いろいろな物を取り入れて情報加工やソフトサービスにも領域を拡大していこうと業態変革プランをたてている。あらゆる技術、ニーズを取り入れて、新しい時代の印刷産業を作り上げていきたい。幸いにも印刷産業機械の生産は大変好調である。今まで手控えていた設備投資がようやく動き始めた感じがしている。この展示会が北海道の印刷産業の起爆剤となることを期待している」と述べた。
 次に出展社を代表して吉田整富士フイルムグラフィックシステムズ(株)社長から「今年はDrupaがあり私ども出展業者も新しい情報を満載し、トータルソリューションを提案している。この3日間、十分に見学して購入をご検討いただければありがたい」と述べられた。
 続いてテープカットに移り、来賓の浅野欣司北海道経済産業局地域経済部次長、内田幹秀北海道経済部商工局長、谷口芳憲札幌市経済局産業振興部長、武石三平全日本印刷工業組合連合会専務理事、出展者代表の吉田整富士フイルムグラフィックシステムズ(株)社長に、岡部康彦実行委員会会長、西山恒夫実行委員長の7人によりテープカットが行われ開幕した。
 また、同展において「2004優秀印刷作品展」が開催され、第5回北のペーパーデザインコンテスト入選作品が展示された。

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