図書紹介
『04 ドルッパの新技術と今後の展望』

 『04 ドルッパの新技術と今後の展望』がこのほどニチイン企画から刊行された。
 『ドルッパ』は4年に一度ドイツ・デュッセルドルフで行われる世界最大の印刷機材展。今年5月に開かれたドルッパ2004では、過去最高の52カ国の出展社と39万4千人の入場者を集め活況を呈した。
 同書はドルッパ2004で発表された新技術を2週間にわたって現地取材した泉和人氏のレポート。発表内容を部門別/企業別に整理して紹介し、今後の印刷業界に浸透すると予想される新技術をわかりやすく解説している。
 「ドルッパ2004の技術動向」では、デジタルプレス、CTP、枚葉機、オフ輪など分野毎に出展内容を紹介。特に枚葉機の項では、フィーダーやローラー部分などの革新的な新機構や、超大型枚葉機、ダイレクト駆動の枚葉機などの技術トレンドを詳しく解説している。
 また「ドルッパ2004の主要出展内容」では出展社別に出展内容を紹介。ABC順で検索でき、来場した人にとっても内容を整理する際の格好の資料となっている。
 95年は「CTP ドルッパ」2000年は「デジタルドルッパ」と呼ばれたように、ドルッパにはその年ごとの特徴があり、その経過を追うことで新技術の方向性が見えてくる。この本は印刷技術の新しい方向性を探るベンチマークとして大いに参考になる。

◆書名 『04 ドルッパの新技術と今後の展望』
◆著者 泉和人
◆定価 1,995円(税込)
◆規格 B5判/200ページ
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