マーケティング研修会開催
 北印工組の平成13年度需要開拓事業の一つである「マーケティング研修会」が、旭川支部と北見支部で、講師に(社)日本印刷技術協会の岩野行雄専務理事を迎え、「需要開拓と事業領域の拡大」をテーマに開催された。
 旭川支部は2月14日午後6時30分から旭川市地場産業振興センターを会場に40余名が出席し、
北見支部は2月20日午後6時から北見ロイヤルホテルを会場に60余名が出席して開催された。
 講演の中で岩野専務理事は、まず「変化に対応できないと、なかなか業績を上げることは難しい」と、市場やニーズの変化に的確に対応するマーケティングの必要性、そしてキーワードとなるデジタル環境への対応策を説明したのち、「環境変化を敏感に察知しながら、将来に向けて仮説を立てて対応を図ることが必要」と指摘した。
 そして、需要開拓の進め方として「得意先の話をよく聞き、得意先の求めている目に見える顕在需要と見えない潜在需要を聞き出す」ことを提唱。聞き出した現象、問題、課題を分析し、解決策を示して印刷物ニーズを獲得する企業提案の展開方法を紹介するとともに、そのためには得意先の情報を収集・蓄積すること、対応するために幅広い能力を身に付けることが大事だと強調した。
 さらに「誰を知っているのか、それによって何ができるかが財産だ」と、企業間あるいは人的ネットワークの重要性に言及。こうした関係を構築するには、まわりを引き付ける求心力を持つことが必要であることを説明した。