全印工連平成13年度通常総会開催
「2005計画」具現化の年
 全印工連は、5月29日午後1時30分から東京都港区のアジュール竹芝で平成13年度通 常総会を開催し、平成13年度方針を原案どおり決定した。事業計画では、2005計画の推進を柱に常設委員会別 に実施事業を示し、同計画を具現化する年と位置づけている。収支予算は、2億7,728万円を計上した。

 総会の冒頭あいさつで中村会長は「21世紀がスタートした。20から21に数字が変わっただけでなく、中身まで変わる世紀はこれまでなかったのではないか」と述べてから、その変化について「革命といえるものは三つある。一つは政治の世界で小泉内閣が誕生し、新基軸を打ち出して内閣が躍動的になった。経済構造改革は中小企業にも大きな影響が出るだろう。二つ目は急激に進展するIT革命、もう一つは市場流通 革命だ」と述べ、2005計画を具体化し、変革への対応を進めていくことの重要性を強調した。
 つづいて、議長に福岡工組の八尋理事長を選任し、議事に入った。磯野専務理事が議案を説明、意見を求める形で進行し、平成12年度の事業報告および決算報告を了承するとともに、13年度の事業計画および収支予算などをいずれも原案通 り承認した。
 平成13年度事業計画は、2005計画の推進を中心に(1)経営革新対策(2)マーケティング対策(3)教育・技術対策(4)労務・環境対策(5)組織・情報対策(6)共済事業の推進などで、このうち、2005計画の推進では、今年度を同計画具現化の年と位 置づけ、組合支援事業や共創ネットワーク・グループ化支援事業、アドバイザー紹介システムの構築などに取り組むこととしている。
 とくに、共創ネットワーク・グループ化支援事業では、(1)特定顧客対応戦略研究会(2)印刷OEM研究会(3)若手印刷人経営塾(若手印刷人育成事業)の三つを事例として示し、全国的にネット化・グループ化を促進していくこととしている。