平成22年新年交礼会が盛大に開催
北海道印刷関連業協議会
 北海道印刷関連業協議会の平成22年新年交礼会が、1月8日午後5時から札幌市中央区の札幌グランドホテルで、多数の来賓と印刷・関連業者250余人が出席して盛大に開催された。

岡部会長
 最初に、岡部康彦協議会会長が年頭のあいさつに立ち、多数の来賓と参会者にお礼を述べた後、「昨年を振り返ると2008年秋に発生したサブプライム問題に端を発した世界同時不況に伴い私ども印刷関連業界もその影響を受け、売上、利益とも大幅なマイナスであった。先日、新聞に2010年今年の景気アンケートとして日本を代表する経営者30人のアンケートが載っていた。日本経済がプラス成長に転じると予想した人が30人中26人、景気落ち込みに歯止めが掛かるが27人であった。この結果や今年に入り株価も少し上昇し、円高もやわらぎ、何か明るい1年になりそうな気がしている。しかし、中小企業の自分達は切磋琢磨して努力をして行かなければならない。印刷業界も変化、変革しなければならないという強い使命感を持ち、今日も業態変革実践プラン・ワンストップサービスで収益拡大というテーマで東京から講師を招いて勉強会を開いた。今、印刷業界の30代40代の若手経営者が燃えている。彼等は従来の印刷物に感性を付価した感性価値創造展として「NIPPON creative printing show」をパリとニューヨークで展示会を開催した。グローバル化時代、日本の印刷技術のすばらしさを訴え好評を博した。これからの印刷業界に新たなヒントをくれたような気がしてならない。感性はすばらしい言葉だと思う。寅年に因んでトラストミー、私を信じて業界一致団結して大いにコラボレーションを発揮し厳しい1年を過ごして行こう」と述べた。
柚原経産局長
 来賓祝辞では、柚原一夫経済産業省北海道経済産業局長が、「経済全体の動向は徐々に少し持ち直して来ているところもあると思うが全体としては厳しい。その中で印刷関連業の皆さんはいろいろな取り組みをし努力している。今、感性という言葉を聞き勇気づけられた。デジタル化が進んで来るとメディアやコンテンツと印刷との間が付かなくなって来ると思うが、そこに日本人のすばらしい感性を吹き込んで国際的にも際立った産業、企業を作っていくことができる。政府としては何とか景気を良くしなければならなく緊急経済対策や予算に取り組んでいる。さらに日本全体を元気に中長期的に成長していく国にするため年末に成長戦略の新しい基本方針を打ち出した。印刷関連業界は感性も含めて情報を発信する北海道にとっても日本にとっても欠くことのできない重要な産業である。印刷関連業の皆様がさらに前向きな取り組みをされ発展することを祈念する」と述べた。
 
高橋北海道知事
 次に、高橋はるみ北海道知事が、「今は厳しい時代である。印刷業界を取り巻く環境も激変している。その中で時代を先取りしクリエイティブな情報発信をし創造性豊かな社会を作って行く牽引役は自分達だという思いで引っ張っていることに敬意を表する。北海道はG8サミットがあって世界のひのき舞台になって観光客にたくさん来てもらおうと思った矢先に世界同時不況が起こった。昨年は島サミット、ねんりんピックなどのイベントもあったが、厳しい流れの中でもがき苦しんで、持ち直しといわれている景気、雇用を何とか二番底にならないように支えていくことが行政のおかれている課題である。印刷業界においても時代の先取りをするかたちでいろいろな情報発信、提言を続けていると同時に今は環境の時代であり、カーボンフットプリントなどへの先進的な取り組みをされている。北海道の広大な地域における皆様の努力を行政もサポートして行く。年後半以降明るくなるに違いないという思いで皆様とともに北海道の運営に頑張って行きたい」と述べた。
上田札幌市長
 次に、上田文雄札幌市長が、「景気の調子が悪いと誰もが思っている。札幌市では景気対策緊急支援資金制度を昨年4月から始めて8ヵ月で1,483件の膨大な利用があり195億円の資金が市中を駆け回っている。それだけ厳しい状況である。印刷産業は食品産業に次いで2番目の売上である。札幌市の基幹産業として頑張ってほしい。感性は本当に大事だと思う。札幌市立大学デザイン学部の原田学長は感性学の権威である。感性学は人間がどう感じてどう伝えるかの学問で、デザインの世界で目に訴え、感性に訴えて行く分野の開拓者である。こういう経済状況であればこそ札幌市立大学の卒業生を採用して他との差別化を図ることも大事である。新しい人材を積極的に採って行く姿勢がこれからの北海道、札幌市の経済を牽引して行く事業として発展して行くことに繋がると思う」と述べた。

大嶋中央会
専務理事
 乾杯に移り、東廣北海道中小企業団体中央会長(代理:大嶋政實専務理事)は、「道内の経済、中小企業の状況は厳しい中で、印刷関連業の皆様方は情報化の進展などさまざまな課題に積極的に取り組んでいることに敬意を表する。正月の全国紙に長引く不況を脱却する鍵を握るのは起業家精神というコラムがあった。私ども中小企業は起業家精神を今以上に発揮してこの難局を乗り切って行かなければならない」と述べ、乾杯し開宴した。



高橋副会長
 新年のあいさつと歓談が続くなか、高橋清剛協議会副会長が、「昨年の交礼会で100年に1度の不況という言葉が出て、1年待てばという話であったが、景気が良くなった業績が上がったというところは極く一部と思う。これは景気のせいではなく時代がこういう時代に差し掛ったと強く認識すべきと思う。少なくなって行く需要を皆で奪い合っていたら業界は疲弊するばかりである。必要は発明の母であると言われる。我々に課せられているのは今まさに必要である。足を引っ張り合うのではなく協力し合って、勇気と知恵を絞って改革して明日の需要を掘り起こすことが重要である。元気を出して改革に取り組もう」と述べ、三本で締め、平成22年新年交礼会を終了した。

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