印刷燦燦
就任半年が経過して

副理事長、経営革新・マーケティング委員長、札幌支部長 齊藤 勝市
株式会社誠印刷代表取締役

 大手印刷会社の相次ぐ脱退の最中で支部長に推挙いただき半年が経過いたしました。
 さて、札幌の景気は以前にも増して思わしくない状況が続いております。私ども印刷業も不景気と諸資材等の相次ぐ高騰が痛手となり、非常に厳しい経営を余儀なくされております。
 また、近頃札幌の人口増加もひところの勢いがありません。情報メディアの多様化による印刷物需要の減少も顕在化し組合がどうあるべきかを問われる難しい局面です。
 さらに昨今報道されています世界同時不況の余波も影響が出てくることも覚悟しなければならないでしょう。
 しかし、どのような状況であっても、私たちは会社を存続させなければなりません。
 そして印刷業界の諸先輩が築いた伝統ある組合を活性化させたいと願っております。
 組合に加入している意義の一つに情報交換があります。情報化社会にあってはネット上で居ながらに必要な情報を入手できますが、地域印刷業界の動向をリアルタイムにフェースtoフェースで交し合え、仕事上の簡易的な協業の打ち合わせも可能です。営業上で競合したとしても、経営資源の一つである情報交換を行う場を持っていることは組合に加入している大きなメリットだと考えます。
 これを機能させるため毎月の役員会を重視しております。役員会情報を各分区長から発信し、次月役員会ではその結果を発表してもらい分区の意向を大切にした運営を心掛け、それぞれに伝統的な個性ある四分区において親睦を図りつつ意見交換が活発に行われる。このような支部運営を目標としています。
 就任の折に札幌支部の機関紙プリンティング札幌で事業目標を申し述べましたが、札幌に限らずどこの支部においても、多かれ少なかれ「組合とは何ぞや」の議論があるものと思います。「北海道の印刷」で札幌支部の現状を知って頂く事も大切なことと考えて書かせていただきました。
 また、最近の支部事業として9月「印刷の月」に市民の皆様にゴミ分別用シールと印刷業が行っているエコをパンフレットにして街頭での無料配布をいたしました。支部所属の組合員には営業の方々の手でユーザー様にお配りもいたしました。
 シールは色のユニバーサルデザインも用いて作成しましたので、今回の全印工連のユニバーサルデザインコンペに応募しております。
 この事業のため支部ホームページをリニューアルしウェブ上で市民と交流を図る仕掛けを設け、クイズに応募いただくとエコバックプレゼントを現在行っています。支部組合員のご賛同を頂けるのであれば環境保全は継続して支部事業の中核としていきたいと考えております。
 全道の組合員の皆様、どうぞ札幌支部ホームページにアクセスをしてご確認ください。宜しくお願いいたします。

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