第11回北海道青年印刷人フォーラム開催
「印刷業におけるカラーユニバーサルデザイン」
 第11回北海道青年印刷人フォーラムが11月19日午後2時から札幌市中央区の札幌市民会館で講師に東京都印刷工業組合墨田支部の中野善夫氏((有)三宝社印刷所代表取締役)、橋本博氏(橋本印刷(株)代表取締役)、伊藤裕道氏(正明堂印刷(株)代表取締役)の3人を迎え、「印刷業におけるカラーユニバーサルデザインについて」をテーマに40余人が参加して開催された。

 今回のフォーラムは、我々印刷業が本業を通じて何か社会に貢献したり、社会全体の利益になるようなことはできないかという観点のもと全国の青年印刷人協議会で取り組んでいる「カラーユニバーサルデザイン」についてをテーマに取り上げ開催した。
 我々は毎日「色」を使って付加価値をつけ製品を創出しているので「色」をテーマに絞ることとした。
 現在、色覚障害者(色に不自由を感じている人)は日本全体で320万人といわれ、男性では20人に1人、女性では500人に1人の割合でいるといわれている。年齢とともに色覚の機能は低下し、高齢化社会の中で「識別しづらい、もっと見やすいものを」というニーズは増加している。
 先駆的に色覚バリアフリーの取り組みをされている東京都印刷工業組合墨田支部の電子化研究会のメンバーである中野善夫氏((有)三宝社印刷所代表取締役)、橋本博氏(橋本印刷(株)代表取締役)、伊藤裕道氏(正明堂印刷(株)代表取締役)の3人を講師に迎え、講演と事例説明が行われた。
 フォーラムは、「色覚障害とは」からはじまり、網膜・視細胞について、「カラーユニバーサルデザイン」と「バリアフリーデザイン」との違いについて、色覚障害者がどのように見えるかなどについて、事例を交え講演が行われた。
 最後に、受注事例などを参考に今後の営業展開の中でカラーユニバーサルデザインの導入を積極的に行い、「障害者にやさしい社会に手伝いが出来てなおかつ我々の業界も少しでも潤えば良いのではないか」と結んだ。

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