印刷燦燦
港街より一筆啓上


常任理事・小樽支部長 吉田 政司
北斗印刷株式会社代表取締役社長

 私が、“印刷燦燦”に小樽の話題を寄稿して3回目になります。
 1回目はレンガ横丁(屋台)の話、2回目は運河沿いにできた出抜き小路、雪あかりの路、はしご酒の話でした。雪あかりの路のことは若干の話でしたので今回は詳しい話をします。2月10日から19日まで開催されたこのイベントは今回で8回目になります。今年は例年になく小樽は大雪に悩まされました。市民も毎日の除雪に追われ、市の除雪状況も進まず市民の中からも雪あかりが出来るのだろうかと思う不安があったものと思いますが、そこは港町小樽っ子こんなことでへこたれません。イベントには、個人、商店街、各町内会、各事業所、ボランティアの人達の協力が欠かせません。市役所、商工会議所、ライオンズ、JCなど各団体が金銭的に協力もしています。実行委員会はこのイベントが市民参加型のイベントになるように頑張っています。
 この中で特筆すべき点は一昨年から、このイベントを国外にも紹介した実行委員会の方々の努力が実り、台湾、オーストラリア、韓国から観光客や海外ボランティアが来樽し、彼らの活躍がこの雪あかりの路を大いに盛り上げてくれました。さらにメーン会場の運河で一組の韓国カップルが結婚式を挙げ集まった沢山の人々から祝福されました。オープニングの当日は夜半から降り積もった雪は41センチ。例年だと手宮線の会場はトンネルを製作するのに適度の積雪なのに今年は逆に重機を使用し雪を捨て、お金が掛り大変との実行委員会の話でした。出来上がった会場には、多くの市民や家族づれ、観光客が訪れ、運河に浮かぶキャンドル、各家庭や学校、商店街の歩道や庭先にロウソクの灯り、手宮線のトンネル内の幻想的な灯りに照らされていました。
 “真っ白な雪のキャンパスに揺らめく灯り”
 来年は是非小樽へ来てファンタジーな“雪あかりの路”をご覧ください。
 最後に道新の小樽版にこの様な記事が掲載されていました。
 「韓国の女性誌 DOVE(ドーベ)1月号に約10ページにわたり小樽の運河や観光スポットを取り上げ雑誌の記事は“北海道のノスタルジア小樽"の見出しで始まる。小樽には美しい風景があり、歴史と港が特徴の日本で最もノスタルジックな街だと紹介されている。」

BACK