「印刷の契約」と「著作権」セミナー開催
 印刷の契約と著作権セミナーが、11月24日午後4時から札幌市中央区のかでる2・7で60名が参加し、講師に全日本印刷工業組合連合会企画業務課長の池尻淳一氏を迎え、「官公需担当者・クライアントから理解を得るために」をテーマに開催された。
 このセミナーには、組合員以外に北海道・札幌市・北海道中小企業団体中央会からの担当者が出席した。

 セミナーは、最初に印刷の契約について、現行の印刷契約に売買契約・請負契約・混合契約が混在しているが、印刷物は基本的に不代替物であり、印刷の発注・受注の関係は印刷物の完成を目的とする負債契約の性質を有するものという判例が出ていることが説明された。
 その後で、契約と印刷用データについてをテーマに印刷取引と中間生成物の権利帰属の原則について、中間生成物の考え方について、印刷会社の所有権に関する判例の紹介、中間生成物の保存・廃棄・譲渡について、不正コピーの事例や著作権侵害に対する判例についての説明と紹介が行われた。
 次に、知的財産権の全体像についてをテーマに知的財産権の種類について、著作物について、著作物の種類についての説明が行われ、著作権は権利の束と唱え、公衆送信権、著作権の発生と保護期間、著作権を侵害した場合の対応についての説明と判例の紹介が行われた。
 最後にまとめとして、時々は印刷物を違う視点から見て、著作権についてお客様とよく話し合い、確認・相談する習慣をつけることが必要であり、そのことが自社のためでありお客様のためになると強調した。

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