'05北海道情報・印刷産業展が盛大に開催
65社216小間が出展、来場者6,300人
 北海道印刷工業組合と関連5団体で構成する北海道情報・印刷産業展実行委員会が主催する'05北海道情報・印刷産業展が9月2日から4日までの3日間、札幌市白石区のアクセスサッポロで65社216小間の出展で盛大に開催され、設備導入、情報交換の場としてユーザーはじめ関係者から高い評価を得て、会期中6,300人の来場者で賑わった。

 '05北海道情報・印刷産業展は、北海道印刷工業組合、北海道グラフィックコミュニケーションズ工業組合、北海道製本工業組合、北海道フォーム印刷工業会、日本グラフィックサービス工業会北海道支部、北海道紙器段ボール箱工業組合の6団体で構成する北海道情報・印刷産業展実行委員会の主催、機器資材メーカーやディーラー等35社で構成する北海道印刷機材販売業者懇話会の協力、また北海道経済産業局、北海道、札幌市の後援を得て、9月2日から4日までの3日間アクセスサッポロを会場に開催された。
 同展は、IT新時代に機敏に対応するために5年前から一新されたもので、北海道の印刷関連業者に的確な情報を提供するためにプリプレス、プレス、ポストプレスに加えて、各種ソリューションまでの全工程にわたる最新機材が出品された。
 プリプレスではXMLやPDFに対応した各種DTP編集支援ソフト、さらにワークフローやCTP関連製品、印刷機関係ではB2対応や菊半裁の4色機、製本関係では折機や丁合機などが展示された。
 初日の午前9時30分から行われた開会式では、内山俊一北海道経済産業局長、高橋はるみ北海道知事、上田文雄札幌市長らを招き、岡部康彦実行委員会長らとともにテープカットを行った。
 冒頭、岡部実行委員会会長は「産業構造をはじめ社会インフラが大きく変化した時代、印刷業者も従来の印刷物製造というハードビジネスに加え、情報加工やコンテンツビジネスのサービス提供を行うソフトビジネスを領域とする新しい形の情報価値創造産業へと変革しなければならない。そのためには、最新の技術動向や情報を会得することが重要であり、この産業展に寄せられる期待は大きい。今回、出展65社で216小間を使用し、来場者7,000名を目標としている。顧客満足度といわれる今日、来場される方々が来てよかったと喜んで帰っていただけるようにしたい」と主催者を代表してあいさつを述べた。
 次に、来賓紹介が行われ、その後、内山道経済産業局局長(細川安広地域経済部次長代読)が「印刷産業の活性化を図ることを目的とする本展示会は、道内印刷関連業界のより一層の飛躍を目指した一大イベントとして定着している。印刷業を取り巻く環境は、デジタル機器やブロードバンドの急速な普及により、クライアントとの関係も大きく様変わりしている。このような変革に的確に対応するには、コンテンツの企画・制作段階からビジネス開拓を一層積極的に進め、各社それぞれの強みを生かしたマーケット創出を図るなど情報価値創造産業への転換が求められている」と祝辞を述べた。引き続き、高橋道知事(内田幹秀商工局長代読)が「印刷技術、情報技術は日進月歩で技術革新がなされている。著しい進歩のなかで、日夜努力されていることに対し敬意を表する。北海道情報・印刷産業展を契機に、将来を見据えた新たなビジネスに結びつけていただきたい」、上田札幌市長(板倉元博工業振興担当課長代読)が「本展示会は、情報発信産業として新たな事業展開を図り、従来の出版・印刷業の枠を越えた情報技術産業への展開を広くアピールするものとして注目されている。札幌市の製造業における印刷業は、食品製造業とならぶ主要産業である。今後とも当市の経済を支える基幹産業の担い手として活躍いただきたい」とそれぞれ祝辞が述べられた。
 続いてテープカットに移り、来賓の細川道経産局地域経済部次長、内田道商工局長、板倉札幌市工業振興担当課長、岡部実行委員会会長、西山実行委員長の5人によるテープカットが行われ開幕した。
 また、同展において「2005優秀印刷作品展」が開催され、第6回北のペーパーデザインコンテスト入選作品が展示された。
    

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