第10回北海道青年印刷人フォーラム開催

(株)総北海の工場見学
橘井講師による講演会
 11月20日土曜日に毎年恒例の「北海道青年印刷人フォーラム」が開催され札幌・旭川から総勢36名が参加しました。
 今回のフォーラムは、第10回の開催という節目であることと来年の8月に「第27回北海道情報・印刷文化典旭川大会」が開催されるということで、PR事業のひとつと位置づけ、旭川市を会場にし盛大に開催されました。
 過去9回のフォーラムは、全て札幌市内にて開催されており今回は初めて札幌市以外での開催ということで快く受け入れていただいた、旭川支部の則末支部長様と植平印刷株式会社の植平社長様には大変感謝申し上げます。
 さて、今回のフォーラムの第一部としては株式会社総北海の工場を見学させていただき、説明会として「予備紙削減の取り組み」と「自社伝票管理システム」についての概要をご説明いただきました。
 「予備紙削減の取り組み」に関しては、ISO14001の取り組みの一環として現場サイドが中心となり試行錯誤を繰り返したチャレンジの成果が、徹底したコスト削減に結びついているということに深く感銘を受けました。
 「自社伝票管理システム」につきましては、地方に飛び回り営業活動を行っている営業マンの方が出張先からでもインターネットを利用して社内サーバーへアクセスし、受注伝票を起票されているというもっとも理想的な手法をとられていることは羨ましい限りでした。
 快く、社内及び工場内をお見せいただいた株式会社総北海の田村社長様に深く御礼申し上げます。
第二部では、「地球にやさしいエコバイオトイレ」というテーマで、正和電工株式会社の橘井社長様より講演をいただきました。
 今まで、私自身想像もしていなかった「エコバイオトイレ」という新しい発想のトイレに大変関心を持ち講演を拝聴いたしました。
 このトイレは、水をいっさい使用せず排泄物を一定の温度に保たれたタンク内にあるオガ屑を利用し分解するので、地球環境にやさしく大変すばらしい発明であると思いました。
講演の中で、「旭川は、冬期間寒さで水道が凍結してしまい水洗トイレが使用できないので、国に『エコバイオトイレ特区』を申請したが、受理されなかったこと」や「旭山動物園に予想以上の来場者が訪れ、汲取りが追いつかないこと」、「アジア各国では、水洗トイレのインフラを整備できないこと」、「介護を必要としている方々には、この『エコバイオトイレ』が大変便利であること」など解り易くご説明いただきました。
 景気の良い話をなかなか聞く事が出来ない昨今ですが、北海道、旭川発→全世界というエネルギッシュな講演でした。橘井社長曰く「情報はこちらから発信していかないと入ってこない。だからあらゆるメディアを使い情報発信しています」という信念もお聞かせいただきました。
 第三部では、旭川市内にある「北の富士居酒屋北膳」にて橘井社長様を交え懇親会を行い、皆さんとちゃんこ鍋をいただきました。
 ホテルで行う、テーブル席での懇親会と違い旭川支部の皆さんと膝を交えての交流はとても有意義なものでした。
 最後に札幌以外で初の開催という事で色々と不安もありましたが、皆様のご協力により無事成功出来ましたことに感謝申し上げます。

(北海道印刷工業組合青年部委員長 加藤 景)

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