退任あいさつ

理事長  岸  洋

 過日開催されました平成16年度通常総代会をもちまして、2期4年にわたる理事長の大任を無事大過なく全うし退任いたしました。
 これも偏に副理事長をはじめとする役員の皆様はもとより組合員ならびに関連業界の皆様のご協力とご支援があってこそのものと衷心より深く感謝申し上げます。
 この間、世の中は20世紀から21世紀に変わり、中小企業施策は近代化促進法から経営革新支援法へ変わり、印刷業界は製造業から情報価値創造産業への変容と激動の時代であったと思います。
 思い起こすと、平成2年に木野口功理事長に副理事長として要請されて8年、中西弘也理事長の下で副理事長を2年、理事長として4年と通算14年にわたって業界活動に携わってきたことになります。この14年間は沢山の人達との出会いや数々の行事等、私の人生にとりましても大変貴重なものとなったと思っております。
 北海道印刷工業組合設立50周年式典にはじまり60周年式典、北海道印刷文化典、十勝・北見・室蘭・釧路での北海道印刷業者大会での数々の体験は走馬灯のように思い出されます。ただ残念でならないのは闘病中により参加がかなわなかった函館での業者大会であります。この業者大会も来年の旭川大会からは北海道情報・印刷文化典として新しいスタートを切ることになりました。これが、北海道印刷業界の発展の礎となることを切望して止みません。
 また、長年の懸案であり、要望活動を続けて参りました官公需取引については、北海道庁において最低制限価格制度の導入、中小企業優先発注、道内企業優先発注が実現いたしました。これからの展開に漸く一筋の光明が見えたところで次期の執行部へ橋渡しをすることができ安堵しております。
 組合財政の面では、先の総代会で賦課金の改訂が決議され、財政基盤を少しでも良い方向へ確立し、次期の執行部へバトンタッチをしたいという私の念願が成就し、皆様のご理解に感謝をいたしております。
 今年は、ポスト2005計画として業態変革推進プランがキックオクします。このような大事な時期に新進気鋭の行動力とバイタリティーに溢れる岡部新執行部へ組合運営を引き継ぐことができましたのは、今後の活動にご期待申し上げ北海道印刷業界にとっての宝となるものと信じて止みません。
 私は、今後も印刷業界発展のため微力を尽くす所存でありますのでよろしくお願い申し上げます。
理事長退任にあたり、お礼と感謝を申し上げ、ごあいさつといたします。