印刷燦燦
「印刷散々」

常任理事・留萌支部長
原田 丈三
株式会社留萌新聞社代表取締役社長

 多分、これが最後の寄稿文になるかと思います。何故なら、近く予定しています支部の総会におきまして、支部長を「辞任」するからです。実は、任期満了に伴う役員改選が行われるわけです。100%再任はありません。
 ご多分に漏れず、留萌支部の現状は、“印刷燦々”どころか、“印刷散々”と言ったところです。何しろ、働く人の5人に1人が公務員。給与所得に至っては、公務員と建設業で54%を占めるという、まさに「公務員のマチ」であり、「公共事業のマチ」であるわけです。税金で地域経済が成り立っていると言っても過言ではありません。
 税収がどんどん伸びる右肩上がりの時代ならまだしも、右肩下がりの時代になった今、取り分け、官公需の依存度が高い分その反動は大きいわけです。市役所はもちろんですが、支庁はじめ開発建設部といった国・道・市の役所がひしめいている地域なのです。人口僅か2万8千人足らずのマチにです。
 昭和48年の入社以来、「今日よりも明日は良くなる」ことだけを信じて努力してきました。紆余曲折はあったにせよ、創業40周年の平成10年までは順風満帆に推移しました。「ちょっとおかしいぞ…」と気付き始めてから4年が経過します。
 今年5月26日の定時株主総会におきまして、「3期連続無配当」を株主の皆様にお詫びしました。前社長だった兄の後を受けまして社長に就任して15年を迎えます。うち、赤字決算は1期だけです。少なくとも、10年間は「1割配当」を続けることができました。
 中小企業家同友会やタナベ経営に学び、一応「全天候型経営」を目指していたつもりだったんですが、今となっては逆に「成功体験」が仇となりました。“驕りのワナ”に陥ったのかも知れません。社長としての不徳を恥じるところです。これからは、「支部長の重し」を外して、1支部組合員として会社のために汗を流すつもりです。
 岸理事長はじめ、北印工組の役員皆様に感謝の気持ちを込めまして、支部長退任の挨拶とさせていただきます。大変お世話になりました。